HIROBUNが投資信託を比較するブログ

グラフと表による「見える化」を通じて、投資信託を比較します。そして、優れたバランスファンドにより、すべての方にストレスなしの真のほったらかし投資を!

<売れ筋>次世代通信関連 世界株式戦略ファンドを比較してみる

こんにちは。HIROBUNです。

いつも当ブログを訪問くださり、ありがとうございます。

さて、当ブログは投資信託の比較をメインコンテンツとしておりますが、少し悩みがあります。

まず、比較してみたい投資信託が少し多すぎます(うれしい話でもあるのですが)。しかし、時間と体力は有限です。もっと落ち着いて、ゆっくり取り組むべきだとは思うのですが、あれこれ目移りしてしまいます。

特にアクティブファンドは玉石混交というか、思いも寄らない動きのものがあるため、面白いですね。正直、怖いもの見たさもあります。本当はインデックスファンドやバランスファンドも、一つ一つ取り上げてじっくり比較してみたいのですが、つい刺激に負けてしまいます(汗)。

もう1つは、設定から1年間経過しないと横並びで比較できないので、最新の投資信託が比較出来ない=記事にできないことですね。まあ、これは最初から分かっていたことなので、読んでくださっている皆さまには「1年間お待ち下さい」と申し上げるしかありません(グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)は、もうすぐ1年間が経過します)。

ということで、結局、今回は「売れているファンドを比較してみる」シリーズとして、次世代通信関連 世界株式戦略ファンドを取り上げてみることにしました(愛称はTHE 5Gです。かっこいー)。

同ファンドは、Yahoo!ファイナンス投資信託ランキング(資金流出入(1カ月))で第4位という超売れ筋ファンドです。1か月で241億円を売り、純資産残高は3,624億円となっています。

では、ファンドの特色です。
主要投資対象ファンドへの投資を通じて、主として日本を含む世界各国の金融商品取引所等に上場(上場予定を含む)している次世代通信関連企業の株式(預託証書(DR)を含む)に投資する。「次世代通信関連企業」とは、通信技術の発展によって業績面で恩恵を受けることが期待される企業をいう。主要投資対象ファンドにおける投資銘柄は、次世代通信関連企業の中から、ファンダメンタルズ分析を通じて、成長性や株価の割安度を検証したうえで選定する。原則として、為替ヘッジは行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。1月決算。(引用元:モーニングスター

ということで、早速、次世代通信関連 世界株式戦略ファンドを主な外国株式インデックスファンドと比較してみます。

まず、グラフです。

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茶色の線ですが、動きが激しいですね。下がるときも上がるときも、外国株式より急な角度で動いています。最初の4か月は外国株式インデックスファンドをアンダーパフォームしましたが、並んだ後の7か月はアウトパフォームしています。

続いて、表です。 

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シャープレシオがマイナスで比較できないので、年間標準偏差と年間リターンで比較しますと、年間標準偏差はこの中ではやはり最も大きく、一方で年間リターンはマイナスとはなりましたが、高い信託報酬を差し引いてもなおこの中では最も高くなっています

つまり、この中では最もハイリスク・ハイリターンかつ高コストなファンドであるということが分かります。個人的にはそんなに売れてよいファンドか大いに疑問なのですが、実際には、上に書きましたとおりしっかり売れています。

ではなぜ、このファンドがそんなに売れているのか。もちろん、直近7か月間のリターンが主な外国株式ファンドを上回っていることも理由の1つですが、一番大きい理由は東京海上・円資産バランスファンドの記事をお読みになった方であればもうお分かりかと思います。

そうです。国内72社の銀行、証券会社が鋭意販売中だからです。後は、ネーミングの勝利ということもあるかもしれません。なんてったって5Gですよ?夢がありますよね。

お互い、投資信託を見る目を鍛えましょう。

今回はここまでです。ではまた。

※投資は自己責任でお願いします。