HIROBUNが投資信託を比較するブログ

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再度、ピクテ・グローバル・インカム株式を比較してみる(ただし、1年決算)

こんにちは。HIROBUNです。

いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

おかげさまで、読者になってくださった方が200名を超えました。ちょっと出来過ぎかもしれないと思っております。気を引き締めて頑張ります。

さて、今回は、ピクテ・グローバル・インカム株式の比較です。と言っても、毎月分配は前回で懲りましたので、比較用には1年決算をセレクトしました。

毎月分配のほうは、純資産残高が7,552億円という超巨大ファンドでしたが、1年決算のほうは、純資産残高が185億円となっています。分配があるかないかで、ずいぶんファンドの売れ行きに差があるものだと感じます。

ファンドの特色は次のとおりです。

主に世界の高配当利回りの公益株(電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給などの企業)に投資を行い、安定的かつより優れた分配金原資の獲得と信託財産の成長を図る。特定の銘柄や国に集中せず分散投資することで、リスクの低減を図る。原則として、為替ヘッジを行わない。ファンドオブファンズ方式で運用。8月決算。(引用元:モーニングスター

それでは早速、ピクテ・グローバル・インカム株式を、主な外国株式インデックスファンドと比較してみます。

まず、グラフです。

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オレンジ色の線がピクテ・グローバル・インカム株式の1年決算です。この1年に限ると、主な外国株式のインデックスファンドを大きくアウトパフォームしています。これを見る限りでは、公益株というのは大変安定しており、リターンも良いように見えます。

なお、今回は参考に、同ファンドの毎月分配のグラフも付けてみました。茶色の線ですが、毎月分配は確実に基準価額を低下させていることが分かります。

実際、1年決算は基準価額が17,962円、毎月分配は基準価額が3,004円と、長い間(毎月分配は2005年2月設定、1年決算は2008年10月設定)に極めて大きな差が付いています。このまま行くと、毎月分配の基準価額はどうなってしまうのでしょうか?

なお、この分配金を仮に再投資したとしても、分配金からはすでに税金が徴収されているため、1年決算の基準価額の上昇には及ばないことに気をつける必要があります。

次に、表です。

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やはり、ピクテ・グローバル・インカム株式の1年決算が、年間標準偏差が同ファンドの毎月分配に次いで小さく、また、年間リターンは1.8%近い信託報酬を差し引いても圧倒的に高く、その結果、シャープレシオはこの中で唯一のプラスとなっています。

以上の結果だけを見ると、ピクテ・グローバル・インカム株式の1年決算は、信託報酬の高さ以外は穴がないように思えますが、念のためモーニングスターで同ファンドの過去5年間のチャートを見ると、17,000円台から13,000円台まで下落した時期もあり、必ずしも基準価額が安定しているとは言えないことが分かります。

このように、当ブログで扱うファンドの基準価額は、基本的には過去1年間(たまに、更に過去1年間を追加)ですので、たまたま良い時期だったり悪い時期だったりしただけという可能性が常にあります。残念ですが、素人投資家の限界ですね。

なので、当ブログの比較だけで投資対象にするかどうかを判断するのではなく、興味を持たれたファンドについては、必ずモーニングスターYahoo!ファイナンスで、より長期間のチャートも確認されることを強くおすすめします。

今回はここまでです。ではまた。

※投資は自己責任でお願いします。