バランスファンドのすすめ(またか)
こんにちは。HIROBUNです。
言いたくありませんが、◯◯暑いですね(◯◯には好きな言葉をお入れください)。
なのに、こんなときに限ってエアコンが壊れ、今日はこれから家電量販店巡りをしなければなりません。
記事のアップにも(今回のように)支障が出ると思いますので、お詫びいたします。なお、内容につきましては、アップ後も随時更新したりもしますので、後から読み直していただくと、多少は良いことがあるかもしれません。
さて、今回のテーマですが、またかとお思いの方もいらっしゃると思いますが、バランスファンドのすすめです。
今までお読みいただいていればお分かりだと思いますが、私はバランスファンドを偏愛しております。しかも、宗旨変えしたばかりです。
その理由は以前にも書かせていただきました。
まずは、いつものグラフをご覧ください。
ほれぼれしますねー、この7月~8月の下げの緩やかさ。リスクヘッジの効果が明らかに出ています。わずか-1.15%です。私はこのグラフを見ているだけで、何だか癒やされます。
で、前回、随分大上段に書いてしまったのですが、投資信託の比較サイトをめざす件についてここで本音を書いてしまうと、実は私はバランスファンドの比較以外にはあまり関心がありません(もちろん、バランスファンド以外もやりますが)。
例えば、外国株式ファンドとして優秀なパフォーマンスの投資信託があったとしても、資産クラス別の投資信託だけでは投資対象として不十分だよねというのが私の考えです。このあたりは、別の機会にもっとしっかり書こうと思います。
自動車に例えると、私は、速いだけの車、乗り心地が良いだけの車、格好が良いだけの車には関心がありません。
私が関心があるのは、ある程度格好が良く、広く、乗り心地が良く、小回りが効く、そんな何でもあり、オールインワンの車なのです。やっぱり投資にも、そういう性格がはっきり出ますねー。
なお、当ブログのタイトルは、最初は本日のテーマと同じでした、しかし、それだとグーグル検索でトップに来るのは永遠にないことがすぐに分かりましたので、試行錯誤して今のタイトルに決めた経緯があります。
今は、「HIROBUN」だけの検索では、食べログ3.56の京都の料理旅館がトップです(気付きませんでした…)が、「投資」を加えて検索していただくと、なんと当ブログがトップに来ます。ありがたいことです。
冒頭に書いた理由で、今回はここまでです(涙)。
ではまた。
※投資は自己責任でお願いします。
ベストバイは好きですか
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログを訪問・応援してくださり、本当にありがとうございます。
さて、突然ですが、皆さんはベストバイと言われる商品はお好きですか?私は、何かを買うときは、商品比較のサイトやブログを徹底的に見て、価格も含めてあらゆる点で穴がないことを確認してから買うほうですので、ベストバイは大好きです。
だから、買うまでに時間がかなりかかりますが、そうして買ったものはやっぱり良いものが多いですし、満足感が違います。例えば、ベッドを買うときは検討に1か月位かかりました。
何が言いたいのかと申しますと、その私が投資信託については非常に迷走し、最終的な結論であるバランスファンドにたどり着くまでに、年単位で時間がかかってしまったことです。
その理由ですが、一つは投資信託は他の商品に比べて内容が複雑であることが挙げられますが、私が思う一番の理由は、投資信託には適切な比較情報サイトがないことだと思います。
今は、レストランだって、家電だって、文房具だって、書籍だって、利用や購入の際の参考となる著名な情報サイトがありますよね。食べログ、価格コム、アマゾン、色々あります。今は誰でもすぐに良い店や良い商品を見つけられる時代になっています。
しかし、投資信託についてはどうでしょうか。◯◯ファイナンスや△△スターを見ても、個々の投資信託の内容はわかっても、なかなか横並びで比較することはできません。少なくとも私は自分で計算するまで適切な投資信託を見つけることが出来ませんでした。
私がこのブログでめざしているのは投資信託の比較サイト、大げさに言えば食べログや価格コムのような役割を果たすブログです。
投資信託に興味を持つすべての方が、まず最初に当ブログをチェックをし、購入する投資信託を絞り込める、そんな購入者側に立つブログが実現できたら最高だと思っています(そこまでいくと、ブログという形式は向かないかもしれませんが)。
そして、投資信託の世界で良貨が悪貨を駆逐し、すべての日本人が良質な投資信託の恩恵を受けられるようにする。それが、現在の私の遠大すぎる目標です。
「老後2000万円問題」から考えても、上記には潜在的に非常に大きなニーズがあると思うのですがいかがでしょうか。
さて、株が大きく下落しています。特にNYダウは昨日、800ドルも下げました。
今回は、資産クラス別ファンドを比較してみます。
まず、いつものグラフです。
国内リートが相変わらず調子が良いですね。国内債券も着実に伸びています。株式ファンドは、国内株式、新興国株式、先進国株式の順で悪いのですが、新興国株式の急落が目立ちます。
続いて、いつもの表です。
シャープレシオは国内債券と国内リートが2強ですね。不安定な株式市場を反映して、リスクマネーが逃げ込んでいるのでしょう。景気が悪くても、債権の利息と不動産の賃貸料は必ず入ってくるから強いのでしょうね。一方で、先進国債券と先進国リートの今月のリターンがマイナスになっているのは、円高ドル安の影響と考えられます。
さて、また話が前に戻りますが、投資信託の比較サイトをめざす意味で、近いうちに各ネット証券がiDeCoの商品として用意している各種投資信託を比較することを考えています。
これからiDeCoを始めることを考えている方、iDeCoの商品変更を検討している方、乞うご期待!です。
今回はここまで。ではまた。
※投資は自己責任でお願いします。
外国株式ファンドとバランスファンドを比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログを訪問してくださり、誠にありがとうございます。
応援も大変励みになります。
皆様もご存知のとおり、米国と英国で2年債利回りが10年債を上回る逆イールド現象が発生しましたね。
この逆イールド現象が起こると、まもなく株式が暴落する可能性が高いことは、市場関係者や投資家の間では非常によく知られています。
でも、インデックスファンド、特にバランスファンドに投資している方は、おびえることなく、淡々とバイ・アンド・ホールドを貫くことをおすすめします。
それがリーマンショックを生き残った投資家たちが語っている教訓です。むしろ、暴落は成功への近道なのです。
さて、少し前に、バランスファンドはどうして「初心者向け」なのかという記事を書きました。
そこでは、バランスファンドに対する私の積極的な考え方をざっくりとまとめさせていただいたのですが、ネットの世界では「バランスファンドのデメリット」を挙げ、バランスファンドへの投資を避けるように勧める記事をよく見かけます。
しかも、このような記事を書いているのは、専門家と言われるような方だったりするので、投資信託をよく勉強されたりしている方の中には、バランスファンドを毛嫌いしている方もいらっしゃるのではないでしょうか(実は私も、つい最近までバランスファンドを少し軽視していました)。
しかし、私はそれらの「デメリット」と言われているもののほとんどは、古い情報に基づくものや、私はこう思う式の根拠のないもの(思い込み)であると考えています。
このあたりのことは、いつか、まとめてしっかり書きたいと思っていますが、今回は、それらの「デメリット」の中で、私が最も気になっている「バランスファンドは高いリターンが見込めない(儲からない)」と言われていることについて書こうと思います。
まず、いつものグラフです。
外国株式ファンドとバランスファンドの中で、それぞれ成績の良い4ファンドずつを比較してみました。
現在は、世界的に株式市場が不安定なことを反映して、すべての外国株式ファンドのリターンがマイナスとなっています。一方、バランスファンドのリターンはすべてがプラスです。
また、特筆すべきは、外国株式ファンドのグラフのアップダウンの激しさですね。バランスファンドと同じ土俵で比べると、尚更際立ちます。
次に、シャープレシオ等の表です。
年間標準偏差(=リスク)は、外国株式ファンドがバランスファンドの2倍からそれ以上となっています。つまり、外国株式ファンドはバランスファンドに比べるとかなりハイリスクであり、過去1年間に限るとリターンもマイナスです。
投資初心者にとってハイリスクの何が困るのでしょうか。それは、投資を続けられなくなってしまう可能性が高くなるのですね。
値下がりすれば売りたくなるし、値上がりしてもすぐに下がるかもしれないと考えると、やっぱり売りたくなります。素人投資家の私がそうですから、間違いありません。
また、申し上げるまでもありませんが、売る=市場からの脱退であり、市場から脱退してしまえば、もう投資の果実を受け取ることはできません。
また、リターンに関しても、株式ファンドのリターンが良かった期間を切り取れば、バランスファンドのリターンを上回るのは当然のことであり、上記グラフや表のとおり切り取る期間を変えれば、株式ファンドのリターンがバランスファンドのリターンを下回ることは当然ありえるわけです。
バランスファンドを安易に排除する方は、こういったことまで考えているのでしょうか。
もちろん、ハイリスクとは言っても外国株式はインデックスファンドですから、個別株のように失敗して最悪すべてを失うようなことはありませんが、それでもリーマンショックのような暴落を乗り越えるのは、普通のメンタルの方ではかなり難しいと思います。まだ半分あるうちにと思いながら泣く泣く売るなんて、想像したくもないですね。
「投資を何年も続けるというのは、想像以上に大変です。まずは生き残ることが大切です。」とベテラン投資家の方が書かれていたのを読んだことがあります。
皆さまには、リターンよりも、まずリスクから考えて投資することをおすすめします。
※投資は自己責任でお願いします。
セゾン資産形成の達人ファンドを比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
前回は、朝あわてて書いて、国内株式とすべきところが外国株式となっていたりと大変失礼しました。帰ってから修正いたしました。
しかし、それにもかかわらず、はてなスターは過去最高の数をいただきまして、大変嬉しく思っております。お役に立てたのであれば幸いです。
さて、今回は同じことを外国株式でやってみようと思います。
ターゲットは、セゾン投信の二枚看板の一つであるセゾン資産形成の達人ファンドです。
セゾン投信と言えば、バランスファンドのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが有名ですが、セゾン資産形成の達人ファンドはこれよりもリターンが良いとも言われ、どちらをメインとすべきか迷っている方もいらっしゃると思います。よく比較している記事などもありますよね。
セゾン資産形成の達人ファンドは世界の選りすぐりの株式ファンドに投資するファンドですが、最近は、全世界の株式を投資対象とするインデックスファンドも増えてきました。
果たしてどちらが優れたパフォーマンスを見せているのか、気になるところですね。
それでは、早速グラフからです。
あくまでも過去1年間の実績ですが、セゾン資産形成の達人ファンドは今月になって楽天・全世界株式を若干上回りましたが、下位にあります。
次にシャープレシオ等の表です。
シャープレシオは運用成績がマイナスの場合、リスクが大きいほど数値が大きくなりますので、ここでは無視して、まず年間リターンを見てみます。
年間リターンは、セゾン資産形成の達人ファンドが、グラフでも見ていただいたとおり楽天・全世界株式に次いで低いですが、ここから信託報酬を引くと、年間リターンは一番低くなってしまいます。
年間標準偏差(=リスク)も、若干ですが8つのファンドの中で一番大きくなっています。
このように、セゾン資産形成の達人ファンドにとっては、今は厳しい状況であることが分かりました。今後の頑張りと信託報酬の引き下げに期待したいところです。
今回はここまでです。ではまた。
※投資は自己責任でお願いします。
ひふみ投信、結い2101、コモンズ30ファンドを比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログをご訪問いただき、本当にありがとうございます。
さて、今回はテーマのとおり、投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018で11,15,20位にランクインした、いずれも人気のアクティブファンドであるひふみ投信、結い2101、コモンズ30ファンドを、国内株式のインデックスファンドと比較してみます。
この取組(仮称:比較してみるシリーズ)は、今後、当ブログのメインコンテンツとしようと考えているものであり、投資信託の実態を明らかにするための試みです。
ぜひ、皆さまの投資信託購入・解約時のご参考にしていただけると幸いです。
まずは、グラフです。
次に、シャープレシオ等の比較表です。
上のグラフでは、結い2101が変化がなだらかで、リターンも最も高くなっています。ひふみ投信とコモンズ30ファンドは、グラフの変化が激しく、リターンも下位となっています。
次に下の表ですが、シャープレシオは運用成績がマイナスの場合、リスクが大きいほど数値が大きくなりますので、ここではシャープレシオは無視し、リターンと標準偏差だけを見てください。
グラフでも見ていただいたとおり、やはり結い2101がインデックスファンドよりも年間標準偏差(=リスク)が低く、年間リターンは(マイナスですが)一番高くなっています。
また、ひふみ投信とコモンズ30ファンドは、インデックスファンドよりも年間標準偏差が高く、リターンは低くなっています。
過去の1年間を見た限りでは、優れた運用をしていると思われる結い2101ですが、残念ながら、ここから信託報酬を引くと、年間リターンは僅差ではありますが、国内株式(日経平均)のインデックスファンドに逆転されます。
リスクが低いことは確かにメリットであり、投信ブロガーの人気が高いことも理解できますが、それでも信託報酬が高いせいで、リターンではインデックスファンドに負けてしまうわけですね。
あくまでも国内株式ファンドの中で考えた場合ですが、もし、もっと信託報酬を引き下げることが出来、しかも、今後も今の優れた運用を続けられるのであれば、結い2101は投資対象として検討する価値があるように思います。
今回はここまでです。
それではまた。
※投資は自己責任でお願いします。
投資信託はどう売ればよいのか(出口戦略)2
こんにちは。HIROBUNです。
いつもこのブログをお読みくださり、また、はてなスターもくださって、本当にありがとうございます。感謝です。
さて、今回は投資信託の売り方(出口戦略)の続きです。
前回は、多くのインデックス投信ブロガーは、インデックスファンドは、とにかくバイ・アンド・ホールドを徹底すべきと説いていることを書きました。
これは、インデックス投信ブロガーが、次の考えを持っていることによります。
1 世界経済は、長期的には必ず拡大する。
2 株価は一時的に暴落しても、必ず復活する。
3 暴落時にも定額の積立投資を続ければ、通常より割安価格で多くの投資信託を購入できるため、株価が復活したときは資産が大幅に増加する(いわゆる上がって嬉しい、下がってもまた嬉しいというやつです)。
家人の正論
実は私は、インデックス投資の勉強を通じてこれらの考え方について触れた際、家人に得意気に同様のことを話したことがあります。
すると家人は、投資信託をひたすら買って、ずっと売らないと聞いてあまり良い顔をせず、「お墓まではお金を持っていけないのだから、使えるお金はちゃんと元気なうちに使いたい」と話したのです。
なるほどと思いましたね。お金は使うためにあるというド正論に、私は「そうだね」とうなづくしかありませんでした。
そこで、私はインデックスファンドの有効な出口戦略を見出そうと、色々なブログを読み漁ったのですが、あるブログでやっと見つけたそれは、「投資信託は売りたいと思ったときに売れば良い。決まりがあるわけではないのだから」というようなものでした。
確かにそれはそうなのですが、売ってしまえば、もう資産が増えることはなくなってしまうのだから、そこをどうするのかについて答えが欲しかったわけで、正直少しがっかりした記憶があります。
インデックス投資には出口戦略がないと言われる理由はこんなところにあると思います。
私の出口戦略
そして、ようやく最近になって、完全とまでは言えませんが、私なりに出口戦略らしきものが固まり、安心して投資に専念できるようになりましたので、ご参考までに皆さまにお示ししたいと思います。
はじめに、皆さまは、SBI証券が2012年3月に開始した投資信託定期売却サービスをご存知でしょうか。
これは、SBI証券で保有している投資信託を、申込金額と申込日の設定を行うことで、毎月決まった金額だけ売却し、現金をお受取りいただけるサービス(SBI証券のHPより)です。私の出口戦略にはこのサービスを利用する予定です。
では、毎月決まった金額はいくらなのかと、当然、皆さまお考えになると思います。
もちろん、金額に決まりがあるわけではなく、それ自体はお示しできないのですが、私は投資信託の売却方法としては2つあると考えています。
一つは、私が将来採用しようと考えている方法なのですが、投資信託の毎年のリターン相当額を計算し、その金額分の投資信託を毎年売却するというものです。
この場合、投資元本は資産クラスの価格変動以外の要因では減らないため、計算上は死ぬまで、ある程度の現金が毎年手元に入ることになります。
家人の考えとは少し違うかもしれませんが、ちゃんと毎年使えるお金はあるわけです。
問題は、投資元本が残ること、また、毎年のリターン相当額だけでは必要額に足りないかもしれないことですが、後者は、足りなくならないように頑張って投資元本を太らせるしかないと思っています。
もう一つの方法は、投資信託の毎年のリターン相当額に加えて、投資元本も分割して毎年売却していくというものです。家人の「お金はお墓に持っていけない」という考えには、この方法のほうがより近いと思います。毎年使えるお金も、こちらのほうが当然多くなります。
問題は、投資元本が毎年減少するため、毎年のリターン相当額も減少していくこと、また、寿命がいつまでかは誰にもわからないため、投資元本をいくらずつ売却すればよいのかが正確にはわからないことです。
万が一、投資元本を売却しすぎ、かつ、長生きしすぎて、まだ生きているのに投資信託がなくなってしまうのは最悪です。
まあ、死ぬときに資産が過不足のないようにしておくことは、インデックス投資に限らずどんな資産であっても、また、誰にとっても難しいことだとは思いますが。
あと、申し上げるまでもありませんが、上の2つのどちらの方法を取るにせよ、それまでは、私もバランスファンドをずっとバイ・アンド・ホールドしていくことになります。
皆さまも、可能であればご自身でエクセル等で上記の2つの方法をシミュレーションされると、今回書かせていただいたことがより具体的に実感できるかと思います。
蛇足ですが、あの「老後2000万円問題」の議論は、上記のような元本と配当ということを全く考慮していないわけで、何とも雑だなーと言わざるを得ません。
今回は以上です。それではまた。
※投資は自己責任でお願いします。
投資信託はどう売ればよいのか(出口戦略)1
こんにちは。HIROBUNです。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
前回の投資信託はどう買えばいいのか(入口戦略)は、今までで一番多くのはてなスターをいただきました。もちろん大変感謝しておりますが、このことについて少し考えたことがあります。
私は、当ブログを、すでに多くの投信ブログを読み漁り、それでも投資の決め手に欠いている投信初心者や投信難民の方を想定して書き始めました。
このため、投資信託の基本的なことはすでにご承知だろうという前提で、いきなり投資信託のシャープレシオの比較といった、今考えると結構マニアックな話から始めてしまいました。
しかし、投信の買い方についての記事がこれだけご好評をいただいたということは、やはり、もっと基本的なことについても書かなければいけないのかなと考えたわけです。このあたりは、今後も工夫をしていきたいと思います。
さて、今回は投資信託の売り方、いわゆる出口戦略についてですが、このことについて、私はつい最近までずっと抱いていた疑問や悩みがありました。
それは、インデックスファンドはどのタイミングで売ればよいのかということです。
個別株であれば、安いときに買って、値上がりすれば売るのが定石です。含み益を現金化する、いわゆる利益確定です。
しかし、インデックスファンドについても同じようにすれば良いとは、どこにも書いてありません。むしろ、多くのインデックス投信ブロガーは、インデックスファンドはとにかくバイ・アンド・ホールドを徹底すべきと説き、最近まで売ることについてはほとんど触れてきませんでした。
じゃあ、インデックスファンドはいつ売ればいいの?売らないで持っているだけでいいの?インデックスファンドだって、含み益を現金化しなければ、いつまでも本当の利益とは言えないんじゃないの?と思っていたんですね。
少し話が脱線しますが、私は、リーマンショックの前からインデックスファンドについて注目しており、当時は本を読んだり、インデックス投資家のホームページなどを見たりして、いつか自分もやろうなどと考えて(でも行動には移さずに)いました。
その後、リーマンショックで株が大きく下落したとの報道が相次ぐようになり、私もいつの間にかインデックス投資家のホームページを見なくなってしまいました。
やっぱりインデックス投資でもダメじゃん、株の暴落には勝てないじゃんと思ってしまったんですね。そして、その後何年も投資には近づきませんでした。
その後、景気も回復し、また投資への興味が戻ってきたときに読んだ別のインデックス投信ブログで、リーマンショックにより、多くのインデックス投資家が投資をやめたことを知りました。
そして、今、インデックス投資家として有名になっている方の多くは、リーマンショックのときもインデックスファンドのバイ・アンド・ホールドをやめなかったツワモノであることに気が付きました。
だから、何があってもバイ・アンド・ホールドを徹底すべきというのは恐らく正しいとは思うのですが、多くのインデックス投資家が実行できなかったのは事実ですし、個別株では同じことをするのを逆に多くの投資家が否定している(適切なところで損切りすべし!)わけですから、自分のメンタルがそれに耐えられると楽観的に考えることはできませんでした。
また、一度は暴落を乗り越えられたとしても、年をとっていよいよインデックスファンドを売ろうとしたときに再度暴落に見舞われたら、もう挽回することは難しいのではないかとも考えました。
では、どうすれば投資の世界から現金の世界にうまく着陸できるのか。
次回は、最近ようやく具体的に提案されるようになり、また、自分でも考えてみた具体の出口戦略について書いてみたいと思います。
それではまた。
※投資は自己責任でお願いします。