HIROBUNが投資信託を比較するブログ

グラフと表による「見える化」を通じて、投資信託を比較します。そして、優れたバランスファンドにより、すべての方にストレスなしの真のほったらかし投資を!

外国株式ファンドとバランスファンドを比較してみる

こんにちは。HIROBUNです。

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皆様もご存知のとおり、米国と英国で2年債利回りが10年債を上回る逆イールド現象が発生しましたね。
この逆イールド現象が起こると、まもなく株式が暴落する可能性が高いことは、市場関係者や投資家の間では非常によく知られています。

でも、インデックスファンド、特にバランスファンドに投資している方は、おびえることなく、淡々とバイ・アンド・ホールドを貫くことをおすすめします。

それがリーマンショックを生き残った投資家たちが語っている教訓です。むしろ、暴落は成功への近道なのです。

さて、少し前に、バランスファンドはどうして「初心者向け」なのかという記事を書きました。

そこでは、バランスファンドに対する私の積極的な考え方をざっくりとまとめさせていただいたのですが、ネットの世界では「バランスファンドのデメリット」を挙げ、バランスファンドへの投資を避けるように勧める記事をよく見かけます。

しかも、このような記事を書いているのは、専門家と言われるような方だったりするので、投資信託をよく勉強されたりしている方の中には、バランスファンドを毛嫌いしている方もいらっしゃるのではないでしょうか(実は私も、つい最近までバランスファンドを少し軽視していました)。

しかし、私はそれらの「デメリット」と言われているもののほとんどは、古い情報に基づくものや、私はこう思う式の根拠のないもの(思い込み)であると考えています。

このあたりのことは、いつか、まとめてしっかり書きたいと思っていますが、今回は、それらの「デメリット」の中で、私が最も気になっている「バランスファンドは高いリターンが見込めない(儲からない)」と言われていることについて書こうと思います。

まず、いつものグラフです。

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外国株式ファンドとバランスファンドの中で、それぞれ成績の良い4ファンドずつを比較してみました。

現在は、世界的に株式市場が不安定なことを反映して、すべての外国株式ファンドのリターンがマイナスとなっています。一方、バランスファンドのリターンはすべてがプラスです。

また、特筆すべきは、外国株式ファンドのグラフのアップダウンの激しさですね。バランスファンドと同じ土俵で比べると、尚更際立ちます。

次に、シャープレシオ等の表です。

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年間標準偏差(=リスク)は、外国株式ファンドがバランスファンドの2倍からそれ以上となっています。つまり、外国株式ファンドはバランスファンドに比べるとかなりハイリスクであり、過去1年間に限るとリターンもマイナスです。

投資初心者にとってハイリスクの何が困るのでしょうか。それは、投資を続けられなくなってしまう可能性が高くなるのですね。

値下がりすれば売りたくなるし、値上がりしてもすぐに下がるかもしれないと考えると、やっぱり売りたくなります。素人投資家の私がそうですから、間違いありません。

また、申し上げるまでもありませんが、売る=市場からの脱退であり、市場から脱退してしまえば、もう投資の果実を受け取ることはできません

また、リターンに関しても、株式ファンドのリターンが良かった期間を切り取れば、バランスファンドのリターンを上回るのは当然のことであり、上記グラフや表のとおり切り取る期間を変えれば、株式ファンドのリターンがバランスファンドのリターンを下回ることは当然ありえるわけです。

バランスファンドを安易に排除する方は、こういったことまで考えているのでしょうか。

もちろん、ハイリスクとは言っても外国株式はインデックスファンドですから、個別株のように失敗して最悪すべてを失うようなことはありませんが、それでもリーマンショックのような暴落を乗り越えるのは、普通のメンタルの方ではかなり難しいと思います。まだ半分あるうちにと思いながら泣く泣く売るなんて、想像したくもないですね。

「投資を何年も続けるというのは、想像以上に大変です。まずは生き残ることが大切です。」とベテラン投資家の方が書かれていたのを読んだことがあります。

皆さまには、リターンよりも、まずリスクから考えて投資することをおすすめします。

※投資は自己責任でお願いします。