投資信託はどう売ればよいのか(出口戦略)2
こんにちは。HIROBUNです。
いつもこのブログをお読みくださり、また、はてなスターもくださって、本当にありがとうございます。感謝です。
さて、今回は投資信託の売り方(出口戦略)の続きです。
前回は、多くのインデックス投信ブロガーは、インデックスファンドは、とにかくバイ・アンド・ホールドを徹底すべきと説いていることを書きました。
これは、インデックス投信ブロガーが、次の考えを持っていることによります。
1 世界経済は、長期的には必ず拡大する。
2 株価は一時的に暴落しても、必ず復活する。
3 暴落時にも定額の積立投資を続ければ、通常より割安価格で多くの投資信託を購入できるため、株価が復活したときは資産が大幅に増加する(いわゆる上がって嬉しい、下がってもまた嬉しいというやつです)。
家人の正論
実は私は、インデックス投資の勉強を通じてこれらの考え方について触れた際、家人に得意気に同様のことを話したことがあります。
すると家人は、投資信託をひたすら買って、ずっと売らないと聞いてあまり良い顔をせず、「お墓まではお金を持っていけないのだから、使えるお金はちゃんと元気なうちに使いたい」と話したのです。
なるほどと思いましたね。お金は使うためにあるというド正論に、私は「そうだね」とうなづくしかありませんでした。
そこで、私はインデックスファンドの有効な出口戦略を見出そうと、色々なブログを読み漁ったのですが、あるブログでやっと見つけたそれは、「投資信託は売りたいと思ったときに売れば良い。決まりがあるわけではないのだから」というようなものでした。
確かにそれはそうなのですが、売ってしまえば、もう資産が増えることはなくなってしまうのだから、そこをどうするのかについて答えが欲しかったわけで、正直少しがっかりした記憶があります。
インデックス投資には出口戦略がないと言われる理由はこんなところにあると思います。
私の出口戦略
そして、ようやく最近になって、完全とまでは言えませんが、私なりに出口戦略らしきものが固まり、安心して投資に専念できるようになりましたので、ご参考までに皆さまにお示ししたいと思います。
はじめに、皆さまは、SBI証券が2012年3月に開始した投資信託定期売却サービスをご存知でしょうか。
これは、SBI証券で保有している投資信託を、申込金額と申込日の設定を行うことで、毎月決まった金額だけ売却し、現金をお受取りいただけるサービス(SBI証券のHPより)です。私の出口戦略にはこのサービスを利用する予定です。
では、毎月決まった金額はいくらなのかと、当然、皆さまお考えになると思います。
もちろん、金額に決まりがあるわけではなく、それ自体はお示しできないのですが、私は投資信託の売却方法としては2つあると考えています。
一つは、私が将来採用しようと考えている方法なのですが、投資信託の毎年のリターン相当額を計算し、その金額分の投資信託を毎年売却するというものです。
この場合、投資元本は資産クラスの価格変動以外の要因では減らないため、計算上は死ぬまで、ある程度の現金が毎年手元に入ることになります。
家人の考えとは少し違うかもしれませんが、ちゃんと毎年使えるお金はあるわけです。
問題は、投資元本が残ること、また、毎年のリターン相当額だけでは必要額に足りないかもしれないことですが、後者は、足りなくならないように頑張って投資元本を太らせるしかないと思っています。
もう一つの方法は、投資信託の毎年のリターン相当額に加えて、投資元本も分割して毎年売却していくというものです。家人の「お金はお墓に持っていけない」という考えには、この方法のほうがより近いと思います。毎年使えるお金も、こちらのほうが当然多くなります。
問題は、投資元本が毎年減少するため、毎年のリターン相当額も減少していくこと、また、寿命がいつまでかは誰にもわからないため、投資元本をいくらずつ売却すればよいのかが正確にはわからないことです。
万が一、投資元本を売却しすぎ、かつ、長生きしすぎて、まだ生きているのに投資信託がなくなってしまうのは最悪です。
まあ、死ぬときに資産が過不足のないようにしておくことは、インデックス投資に限らずどんな資産であっても、また、誰にとっても難しいことだとは思いますが。
あと、申し上げるまでもありませんが、上の2つのどちらの方法を取るにせよ、それまでは、私もバランスファンドをずっとバイ・アンド・ホールドしていくことになります。
皆さまも、可能であればご自身でエクセル等で上記の2つの方法をシミュレーションされると、今回書かせていただいたことがより具体的に実感できるかと思います。
蛇足ですが、あの「老後2000万円問題」の議論は、上記のような元本と配当ということを全く考慮していないわけで、何とも雑だなーと言わざるを得ません。
今回は以上です。それではまた。
※投資は自己責任でお願いします。