【必見おまけ付き】楽天・全米株式インデックス・ファンドを比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
さて、今回は楽天・全米株式インデックス・ファンド(以下、楽天全米株)を取り上げます。
皆さまご承知のとおり、楽天全米株は、米国株式ブームの中、人気ETFであるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(略称VTI)に簡単に投資できる投資信託として大変な人気を集めてきました。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018でも4位の人気となっています。
私も人気ブロガーの記事で、楽天全米株は、つみたてNISAのファイナルアンサーと書かれているのを読み、実際に購入したこともあります(現在は売却済)。
1 ファンドの特色
楽天・全米株式インデックス・マザーファンド受益証券への投資を通じて、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。対象指数に連動する上場投資信託証券(ETF)の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を実質的な主要投資対象とする。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。(引用元:モーニングスター)
資産配分は次のとおりです。
要するに、VTIを買うだけの投資信託ですね。
2 基準価額変動率の推移
楽天全米株は、紫色の線です。Fund of the Year 2018で人気1位のSlim先進国株(赤色の線)とほぼ重なるような動きですね。7月以降は、ほんのわずかですが、楽天全米株式がSlim先進国株を上回っています。
3 リターンとリスク
楽天全米株は、他の株式ファンドと比べ、(マイナスではありますが)最も年間リターンがよく、年間標準偏差もSlim先進国株より若干大きい程度です。
信託報酬もSlim先進国株よりも0.05ポイント高いですが、十分低コストです。
純資産もどちらも500億円超と、Slim先進国株とはまさに好敵手といった感じです。
4 純資産の推移
人気ファンドだけあって、楽天全米株の純資産は2018年2月の75億円から現在の573億円まで、ほぼ右肩上がりに一直線で増加しています。
2018年11月から12月にかけて、米国株の低迷を受けて若干減少したのがわずかに目立つくらいでしょうか。
5 総口数の推移
総口数も純資産同様に、2018年2月の72億口から現在の501億口まで、右肩上がり一直線です。
2018年11月から12月にかけて純資産が減少した際も、総口数は変わらないペースで増加しています。投資家の信頼は揺るがないといったところでしょうか。
【おまけ】
と、ここまで書いてきて、楽天米国株とSlim米国株、Slim先進国株、そしてこれにFund of the Year 2018で人気2位の大御所ニッセイ外国株も加えて、総口数の伸び(増加した口数)を比べてみたくなりました。
これはイコール最終的に売れた口数となりますから、投資家からの人気を図る最適なバロメーターになると思います。
さあ、この中で真の人気ファンドはどれなのでしょうか。グラフで見てみます。
どうでしょうか。4つのファンドはそれぞれ設定日が異なりますので、最初から総口数の差があります。当然、一番古株のニッセイ外国株の総口数が一番多いです。
しかし、同じ期間に増加した口数はどうでしょうか。
青色の線の楽天全米株と黄色の線のニッセイ外国株を比べると、口数の差が徐々に縮まっている(線の線の間が狭くなっている)ことがお分かりでしょうか。
これを数字でお示しすると、2018年2月には467億口あった差が、現在は337億口まで縮まっています。
また、楽天全米株とオレンジ色の線のSlim米国株を比べると、こちらは反対に口数の差が徐々に広がっている(線と線の間が広くなっている)ことがお分かりでしょうか。
これを数字でお示しすると、2018年7月には138億口あった差が、現在は223億口まで広がっています。
つまり、楽天全米株は、ニッセイ外国株及びSlim米国株よりも人気があることが分かります。
ちなみに、Slim先進国株は楽天全米株よりわずかに総口数が少ないだけで、こちらもニッセイ外国株及びSlim米国株よりも人気があります。
終わりに
皆さまご承知のとおり、SBI証券が、S&P500指数への連動を目指す投資信託のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(以下、SBIバンガードVOO)の発売をスタートしました。
当初の純資産額が16億円を超えたということで、一応の成功と言われています。
しかし、上で書きましたように、連動をめざす指数こそ異なりますが、実態としてはほとんど同じパフォーマンスの人気ファンドがすでに複数あるわけです。
しかも、SBIバンガードVOOの直接のライバルとなるSlim米国株よりも、楽天米国株のほうが売れていることが分かりました。
SBI バンガードVOOは確かに圧倒的に低い信託報酬で参入し話題となっていますが、果たして、上記の人気ファンドからの買い替えを促すほどの訴求力はあるのでしょうか。
限られたパイを奪い合うだけの競争となるようなら、今後は甘くないのではないかと私は考えます。
まあ、いずれにしても、バランスファンド派の私は買わないのですが。
今回はここまでです。ではまた。
※投資は自己責任でお願いします。