トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンドを比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログをご利用いただき、ありがとうございます。
季節の変わり目で少し風邪を引いてしまいました。病気になると健康が一番大事であることを痛感しますね。皆さまもお気を付けください。
さて、今回はトヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド(以下、トヨタファンド)を取り上げます。
トヨタ自動車と言えば、売上高30兆円、営業利益2兆4千億円(2019年3月期 決算短信より)、大学生の就職人気ランキングで第2位(キャリタス就活2020より)の日本を代表する企業ですね。
そのトヨタ自動車の社名を冠した投資信託があることは、今回初めて知りましたが、さすがトヨタだと思わされます。
1 ファンドの特色
トヨタ自動車およびそのグループ会社のうち、国内の取引所第一部に上場している株式から流動性を勘案した銘柄に投資。銘柄の投資比率は、組入銘柄の時価総額に応じて決定。トヨタ自動車株式約50%、残りの約50%をグループ会社株式の各銘柄の時価総額に応じた比率で投資。原則、四半期毎に投資比率を調整。ファミリーファンド方式で運用。11月決算。(引用元:モーニングスター)
資産配分は次のとおりです。
2 基準価額変動率の推移
紫色の線がトヨタファンドです。
直近の基準価額は青色の線の国内株式ファンドをかろうじて上回りましたが、それより前の月は、国内株式ファンド以下のパフォーマンスが続いていました。
トヨタファンドの基準価額の変動が、国内株式ファンドよりも大きいことも目に付きますね。
3 リターンとリスク
トヨタファンドは、国内株式ファンドと比較すると若干年間リターンが高いですが、トヨタファンドは年1回分配金を支払っています。
直近の分配金が410円で、利回りとしては1.86%であることから、その分を合計すれば年間リターンはさらに高いことになります。
しかし、それでも、先進国株式ファンドには全く及ばないパフォーマンスです。
また、年間標準偏差は国内株式ファンドよりもかなり高く、新興国株式ファンドを超えるレベルであり、この中では最も高リスクとなっています。
4 純資産の推移
基準価額の変動が大きいことも影響して、純資産の変動も大きく、数十億円規模の上昇と下落を繰り返しています。
ただし、このグラフにおいては、一応上昇基調にあることが分かります。
5 総口数の推移
総口数の推移としては、こちらも一応上昇基調にありますが、2019年の3~4月と8~9月に減少しています。
基準価額変動率の推移のグラフを見ていただくとその理由が分かります。
この2つの期間、トヨタファンドの基準価額は比較的大きく上昇しています。
つまり、トヨタファンドを購入している投資家は、この期間に利食い(売却)をしているんですね。
そして、基準価額が下がると買い戻すという、いわゆるタイミング売買です。
ですから、基準価額が今後下がれば、総口数はおそらく増加するものと思われます。
終わりに
トヨタファンドは、トヨタ自動車という日本企業では最高のブランド価値で買われている部分が大きいと思います。
また、売る側としても、だからこそ売りやすいのだと思います。
しかし、総口数の変化を見ると、別の側面も見えてきます。
年間標準偏差が大きく、値動きが激しいために、タイミング売買に向いていると考えてトヨタファンドを買っている投資家も一定数いるのではないかということです。
このような投資信託ですので、トヨタが好きで好きでたまらない方や、タイミング売買が得意な方だけにおすすめしたいですね。
バランスファンド派の私は、もちろん買いません。
今回はここまでです。ではまた。
※投資は自己責任でお願いします。