【解約増】グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年)を比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
前回は、Yahoo!ファイナンスの注目ファンド第1位のひふみプラスを取り上げました。
今回は、グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年)(以下、グロロボファンド)を取り上げたいと思います。
なお、ファンドの比較にあたっては、原則として年1回決算で条件を揃えたいため、毎月決算、毎月分配型は対象外とします。
早速、ファンドの特色です。
世界各国の株式の中から主にロボティクス関連企業の株式に投資を行う。産業用やサービス用などのロボットを製作する企業のみならず、ロボット関連技術であるAI(人工知能)やセンサーなどの開発に携わる企業も投資対象とする。銘柄選定は、株式のアクティブ運用に注力するラザード社が、徹底した調査に基づき行う。外貨建資産への投資にあたっては、原則として為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。(引用元:モーニングスター)
ラザード社、勉強不足で知りませんでした。きっと有名なのでしょう。
続いて、資産配分です。
株式が97%で、内訳を見ると、アメリカ株が45.4%、日本株が29.4%と、この2つの国の株式で75%近くを占めています。組入銘柄数は53銘柄と、インデックス型ファンドほどは分散されていません。
私は1位の企業は知りませんでしたが、2位の企業は高給で有名ですし、3位の企業はグーグルの運営会社として、あまりにも有名な企業です。
次に、グラフです。
紫色の線がグロロボファンドです。最も近い動きをしているのは、赤色の線のインデックス型先進国株式ファンドですが、グロロボファンドは、2019年4月を除くすべての月で先進国株式ファンドをアンダーパフォームしています。
続いて、表です。
グロロボファンドでまず目につくのは、純資産の大きさです。3,600億円以上ある巨大ファンドですが、実は年2回決算の同じファンドはさらに純資産が大きく、4,000億円以上あります。
また、信託報酬は2%に近い高さで、先進国株式ファンドの18倍近くも高コストです。
しかし、年間リターンはマイナスであることに加えて先進国株式ファンドよりも低く、信託報酬を差し引くとその差はさらに広がります。
年間標準偏差は、インデックス型の中でもリスクが高い新興国株式ファンドをさらに上回っています。
続いて、純資産の推移です。
1年前は5,200億円もあった純資産が、2018年9月以降、急速に減少しており、反発も非常に弱いものとなっています。
最後に、総口数の推移です。
17か月前の2018年4月には3,569億口あったのが、現在は2,440億口と、1,129億口も減少しています。
終わりに
グロロボファンドは、ロボットやAIというまさに旬なテーマを取り上げたアクティブファンドで、一時は大変な人気を博したようですが、現在は急速に純資産、総口数ともに減少しています。
これは、同ファンドの購入者が、同ファンドのパフォーマンスの悪さにしびれを切らしたことが大きな原因であると思われます。年間リターンがマイナスなのに、信託報酬はしっかり2%近く取られますからね。
やはり、テーマ型かつ高い信託報酬の投資信託には、できるだけ手を出さないほうが良いようです。
また、比較対象とした先進国株式ファンドはインデックス型ではトップクラスの人気ですが、それでもまだグロロボファンドとは純資産総額の桁が違います。
こういった低コストのインデックスファンドが、グロロボファンドのようなアクティブファンドを解約した投資家の受け皿になると素晴らしいのですが。
今回はここまでです。それではまた。
※投資は自己責任でお願いします。