売れているファンドを比較してみる（ピクテ投信投資顧問編）

こんにちは。HIROBUNです。

いつも当ブログをご訪問くださり、誠にありがとうございます。

まだまだ暑い日が続きますので、皆さまもお体には充分お気を付けください。

さて、今回は、最近、当ブログの一番人気であることを発見した「◯◯を比較してみる」にしてみました。

具体的には、Yahoo!ファイナンスの投資信託ランキングにおいて１か月の資金流入額がトップクラスのファンドを取り上げ、インデックスファンドやバランスファンドとパフォーマンスを比較してみるというものです。

１回目は「ピクテ･グローバル･インカム株式(毎月分配)」と「ピクテ･バイオ医薬品ファンド(毎月)H無」を取り上げます。

勉強不足で全く知らなかったのですが、Yahoo!ファイナンスによると、ピクテ･グローバル･インカム株式(毎月分配)は、１か月の資金流入額が348億円（ランキング２位）、純資産残高が7,379億円（ランキング１位）という超巨大ファンドなんですね。あの、ひふみプラスの純資産残高が5,550億円（ランキング６位）ですから、いかに巨大であるかが分かります。

ファンドの概要は、主に世界の高配当利回りの公益株(電力･ガス･水道･電話･通信･運輸･廃棄物処理･石油供給などの企業)に投資を行うというものです｡

また、ピクテ･バイオ医薬品ファンド(毎月)H無は、１か月の資金流入額が62億円（ランキング18位）、純資産残高が779億円というこちらも充分に大きなファンドです。

ファンドの概要は、高い成長が期待される世界のバイオ医薬品関連企業の株式に投資するというものです｡

なお、ウィキペディアによると、ピクテ投信投資顧問株式会社はスイスのジュネーヴに本社を置く、ヨーロッパ最大級の資産運用会社であるピクテ銀行の日本法人とのこと。1987年から機関投資家を対象とした資産運用サービス業務を開始、1997年には投資信託業務に参入し、企業買収など推し進め、現在運用資産総額は約1.8兆円（10年3月末現在）とのことでした。

上記のファンドは、なぜこんなに売れているのでしょうか。

今回は、ファンドの概要から判断して、外国株式インデックスファンド６つと比較してみました。

まず、いつものグラフからです。

２つの線だけ、大きく異なる動きを見せていますので、すぐにお分かりになると思います。

続いて、いつもの表です。

ピクテ･グローバル･インカム株式(毎月分配)は、年間標準偏差こそ低いですが、年間リターンは外国株式インデックスファンドより２％以上低く、これからさらに信託報酬分1.79％を差し引くと、年間リターンは４％以上低くなってしまいます。

しかし、グラフで見る限りは外国株式インデックスファンドを上回る月も４か月ほどあり、良いときもあれば悪いときもあるという説明はしやすそうです。

このファンドがなぜこんなに売れているのか、グラフと表からは分かりませんでしたが、Yahoo!ファイナンスにより、このファンドの販売会社にはネット証券のほか、国内の主要銀行及び主要証券会社がずらりと並んでいることが分かりました。

多くの銀行・証券会社が販売している、だから純資産残高日本一なんだとは思いましたが、当ブログをお読みの方で身内にご高齢の方などがいらっしゃる場合は、念のため、このファンドの購入の有無を確認されることをおすすめします。多分、いっぱい購入されているような気がします。

※注　大変申し訳ありませんが、上記の説明には分配金のことが抜けておりました。基本的なことでお恥ずかしいです。Yahoo!ファイナンスによると、上記ファンドは、分配金利回りが18.59％もあり、分配金も含めて投資した場合の年間のトータルリターンは10.26％とのことでした。このように多額の分配金ありのファンドの場合、通常の基準価額に基づく計算だけでは、他の分配金なしのファンドとは比較できないことに今更ですが気付きました。以後、気をつけますのでお許しください。

また、ピクテ･バイオ医薬品ファンド(毎月)H無は、比較した結果、すべての数値が最下位でした。ここでは多くは触れませんが、グラフを一緒に表示するために、縦軸の目盛りを修正しなければならなかったことだけは申し上げておきます（しつこいようですが、これが１か月に62億円購入されているファンドです…）。

ではまた。

※投資は自己責任でお願いします。