HIROBUNが投資信託を比較するブログ

グラフと表による「見える化」を通じて、投資信託を比較します。そして、優れたバランスファンドにより、すべての方にストレスなしの真のほったらかし投資を!

投資はいつ始めるべきか?1(ドルコスト平均法のウソ)

こんにちは。HIROBUNです。

いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。感謝感謝です。

さて、皆さまご承知のとおり、現在、米国と中国が貿易戦争状態にあり、その影響から世界の株式市場の動きが非常に不安定になっています。

金や債券の価格が高騰しており、株式市場から大量の投資資金が逃げ出しているようです。先週には、とうとう株式暴落の予兆と言われる逆イールド現象まで発生してしまいました…。

そんな時期に、あえて今回のテーマを取り上げたのは、私個人としてはある条件を満たすのであれば、投資は今すぐに始めてもよいと考えるからです。

なぜでしょうか。また、その条件とは何でしょうか。

ところで、皆さまは次の投資格言をご存知かと思います。

強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。

この格言は、アメリカの著名投資家・ジョン・テンプルトン氏(素人投資家なもんで…誰でしょう?)の言葉を和訳したものだそうで、 投資家の心理を的確に表現したことで非常に有名です。私もまさに格言のとおりだと感じます。

要するに、みんながダメと言っているときこそ投資を始めるのに相応しく、みんなが良いと言っているときは、むしろ終わりが近いので、投資を始めるのには適さないわけです。

これを書くと年齢がバレそうですが、 日経平均株価は1989年12月に史上最高値である38,915円をつけたのですが、当時、世間はまさにバブルの絶頂期で、みんな日経平均は次は4万円を超えると浮かれていた記憶があります。それが、翌年の1990年12月にはなんと23,848円ですよ(日経平均プロフィルのヒストリカルデータより)。阿鼻叫喚の世界。

そのとき、私はまだ投資の“と”の字も知りませんでしたが、そんな記憶が刷り込まれているので、基本的に“好調な株式市場”というものが、あまり信用できません

株式市場が好調だ、NYダウが最高値だなどと聞くと、すぐにもうすぐ天井じゃないかと思ってしまうのですね。

ですから、投資信託を買うときも、個別株に投資するときも、まず下落(暴落)リスクをどうヘッジするかを考えました。そして、リスクヘッジが不十分な投資法は論外だと思っています。はいそのとおり、自分は臆病者なのです。

今も、外国株式ファンドだけに投資することについては非常に懐疑心を持っており、そんな丸腰で戦場に行って本当に大丈夫なの?チャレンジャーだねーと思ってしまいます(別に悪口を言っているわけではありません。誤解なきよう)。

また、積立投資はドルコスト平均法なので大丈夫といつも言われていますが、リーマンショックのときは、多くのインデックス投資家が消えています。積立期間の初期で積立額がまだ小さいうちは、暴落はその後の積立で十分以上に挽回できますが、積立期間の後期で積立額が大きくなってからの暴落は、(市場が回復しない限り)その後の積立ではもう挽回できません暴落はリスクの最悪の形ですから、予め予想できるリスクは事前に可能な限り低く抑える対策を講じる必要があります。

はい、上に書いた「ある条件」とは何かというと、それは(当たり前ですが)十分なリスクヘッジをすることです。私は、それが出来ているのなら、すぐに、それも一括で投資を始めてよいと考えます。

投資を初めるべきタイミングは、これから株価が上昇する可能性が高く、下落する可能性が低いことが分かっていれば、そのときがベストでしょうが、そんなタイミングは普通の人には(多分、誰にも)分かりませんので、考えるだけ無駄だと思います。それが出来たら、投資の神様になれます。

また、複利の効果を充分に享受するには、時間を味方につける必要がありますので、その意味でも投資を始めるのは早いに越したことはないわけです。

ただし、投資にリスクがあることについては議論の余地がないので、上にも書きましたとおり、投資を始める場合は、事前に十分なリスクヘッジの手段を講じるのが、危機管理の点からも常識といえるでしょう。冬山に登るのに充分な装備が必要なのと同じです。

では、具体的にはどうすればよいのでしょうか。

今回はここまでです。ではまた。

※投資は自己責任でお願いします。