バランスファンドを比較してみる(SBI資産設計オープン(資産成長型)編)
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログをご利用いただき、ありがとうございます。
今回の台風は、皆さま大丈夫でしたか?
私は直接の被害はありませんでしたが、通勤では電車がなかなか動かず、ようやく動いても激混みで、職場に着く頃にはヘトヘトになってしまいました。
さて、今回は、バランスファンドの比較の5回目として、SBI資産設計オープン(資産成長型)(以下、SBIオープン)を取り上げます。
勉強不足でしたが、SBIオープンは、2008年1月という結構以前に設定されたファンドで、300億円以上の純資産があるんですね。しかも、販売会社はSBI証券1社きり。愛称はスゴ6で、「古くからの固定客をがっちりつかんだ老舗」といった感があります。
それでは早速、ファンドの特色です。
主に、国内株式20%、外国株式20%、国内債券20%、外国債券20%、国内REIT10%、外国REIT10%の割合で投資を行う。6資産にバランスよく分散投資し、中長期的に安定した収益獲得を目指す。信託報酬1%未満、申込み時の手数料ゼロと魅力的な低コストファンド。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。11月決算。(引用元:モーニングスター)
前回と前々回に比較した8資産均等ファンドは、株式クラスと債券クラスとリートクラスの割合が37.5%:37.5%:25%でした。それと比べるとSBIオープンはリートの割合が20%と更に小さく、その分、株式クラスと債券クラスの割合が40%ずつと大きくなっています。
次にグラフです。
上から5番目(3番めと4番目は重なっています)の、ちょうど100%となっている赤い線がSBIオープンです。
続いて表です。
年間リターンはちょうど0%でしたが、信託報酬が現在の基準ではかなり高い0.73%もあるため、その分を差し引くとリターンはマイナスになってしまいます。
野村7資産や野村6資産、8資産均等バランスと比べてリターンが低い理由は、やはり、現在大きく上昇しているリートクラスの割合が相対的に小さく、一方でリターンがマイナスの株式クラスの割合が相対的に大きいためであると考えます。
一方、年間標準偏差は低い方から3番目で、比較的ローリスクなファンドであると言えます。
年間リターンは低く、信託報酬は高く、このファンドを購入する方がそれほど多いとは正直思えませんでしたので、純資産の推移をグラフにしてみました。
昨年の秋から年末にかけて株価が大きく下落した際には20億円も減少しており、決して安定した推移ではありませんが、その後は持ち直して右肩上がりとなっており、かなり売れていることがわかります。
その理由ですが、ここからは推測になりますが、やはり長年の信用力とブランド力、特にネーミングのうまさがあるんでしょうね。スゴ6と聞くと、いかにもバランスが良くて、頼もしいイメージがあります。販売会社はネット証券の雄であるSBI証券ですしね。
どこで読んだか忘れてしまいましたが、ネットでスゴ6を絶賛している人の文章を読んだこともあります。そのときは、野村7資産のほうがすごいぞと思っただけでしたが。
さらに、株式クラスと債券クラスが同じ割合になっているように、バランスファンドの基本はしっかり押さえられており、リスクも低くなっています。
これは、買う方はいらっしゃいますね。私のように、資産クラスの割合にこだわったり、グラフで比較したり、シャープレシオを計算するようなマニアは、ほとんどいないでしょうし。
でも、私はこのようなファンドこそ、ネーミングやイメージで購入するのではなく、シャープレシオや標準偏差といった客観的なデータで比較して、購入するか否かを判断していただきたいと考えて、このブログを書いているわけなんですけれどね。
今回はここまでです。
それではまた。
※投資は自己責任でお願いします。