私がバランスファンドを選んだ理由4
こんにちは。HIROBUNです。
今回も、私がバランスファンドを選んだ理由の続きです。今日はグラフも表もありません。
前回書いたように、私は、レラティブストレングス投資のルールに則って、そのときに最高のリターンを出していた国内中小型株式ファンドと米国株式ファンドに手持ち資金の半分ずつを投資しました。
最初は順調でした。特に国内中小型株式ファンドは、国内株式ファンドが上昇しなくても上昇し、国内株式ファンドが上昇すると、それ以上の上昇を見せました。世間的にも中小型株式ファンドブームと言った様相を呈しており、売れすぎて、このままでは期待したリターンが出せなくなると、発売を中止するファンドも出てきました。発売を中止するファンドがあることは、そのときに初めて知りました。
最初は私も、こんなに良いファンドを買って、もし2倍になったらどうしよう、米国株式ファンドはやめて、国内中小型株式ファンドをもっと買っておいたほうが良かったかななどと、能天気なことを考えていました。
しかし、あるときネットでこんな記事を目にしました。
中小型株式ファンドは、時価総額が比較的小さい中小型株を買っているが、現在は中小型株に買いが集中しすぎて価格が高騰しており、これ以上の上昇余地は小さいだろうと。
今から考えると、これがファンドの販売中止の理由だったのでしょう。中小型株は大型株と比べると市場規模が小さく、大量の買い注文はもともと消化できないのです。
その後、国内株式の下落に伴って国内中小型株式ファンドは大きく急落、総崩れとなりました。特に最高のリターンを見せていたファンドは、下落率もトップでした(笑、ではなく涙)。
そのときはとにかく含み損が消えるまで売らなかったので、何とかマイナスは避けられましたが、ジェットコースターのような急上昇と急降下で大変肝を冷やしました。
余談ですが、後にこの国内中小型株式ファンドのシャープレシオを計算してみたところ、あまり高くなく、案の定、標準偏差が非常に高いことが分かりました。私が標準偏差にこだわるのは、このことも理由の一つとなっています。
さて、この経験の後、私は、レラティブストレングス投資を休止しました。そして、投資信託と言っても個別株と同じように乱高下するのだから、個別株に投資しても同じなのではないか、むしろ、優良な個別株なら信託報酬もいらず、配当もあるぞなどと考え、なぜか個別優良株に対するツナギなども取り入れた本格的な投資を始めます。
これについては大変良い勉強と経験をしたので、また別の機会に書こうと思いますが、結論から書きますと、個別株を売買した私が1年間、毎日気を使いながら、何とかプラマイゼロだったのに対し、同じ時期にただ野村7資産を買って放置していただけの家人が数%のプラスだったのです。
正直、これはちょっとした衝撃でした(自分の今までの苦労は…)。
ただ、それでもまだ諦めきれない私は、別の個別株を購入し、これがダメだったら、自分も野村7資産にすると家人に宣言し、そして3か月粘り、結局含み損が解消できず、損切りしました(カッコ悪)。
そして、晴れて私もバランスファンド派の仲間入りを果たすことになります(笑)。ですので、家人に野村7資産を勧めた理由は、確かにシャープレシオなど、これなら多分大丈夫だろうと考えたからなのですが、自分自身については、本当に理屈どおりだったので驚いたというのが真相なのです。
次回は、バランスファンドの積極的なメリットについて書こうと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
私がバランスファンドを選んだ理由3
こんにちは。HIROBUNです。
今回も私がバランスファンドを選んだ理由の続きを書いていこうと思いますが、今回はその前に、最近の株価下落を受けて、各ファンドがどう動いたかをお見せします。
初めにバランスファンドです。
今月のリターンを見ていただくとお分かりのとおり、軒並み下落してはいますが、野村7資産がやはり相対的に良いパフォーマンスを見せています。
続いて資産クラス別ファンドです。
今月に入って営業日ではまだ2日ですが、今月のリターンがプラスなのは国内債券と国内リートの2ファンドだけです。また、株式ファンドはすべて年間リターンもマイナスになっています。多くの投資家にとって厳しい状況です。
ちなみに、国内債券ファンドは今月のリターンも、年間リターンもプラスです。マイナス金利のため、個人向け国債のほうが良いとか、現金の方がマシという意見を投信ブログでよく目にするのですが、上の表を見る限り悪くないですね。リスク(標準偏差)の低さも考えると、投資対象としては欠かせないと思います。
さて、ここからは今回の本来のテーマである、私がバランスファンドを選んだ理由の続きを書いていきます。
前回書いた私が出会った投資法、レラティブストレングス投資とは、市原ブログで市原さんという方が無料公開している投資法で、
上の表にもある8つの資産クラス別ファンドの3か月、6か月、12か月ごとのリターンとその平均値を算出し、
その平均値で8つの資産クラス別ファンドをランキング、
さらに現在の基準価額が12か月の移動平均を上回る条件を満たした、
上位2~3ファンドに等分で投資をし、以降は毎月のランキングに従って入れ替えていくというものです。
例えば、上の表でいうと、計算方法が違うのでイメージになりますが、今月は国内債券と国内リートのファンドに手持ち資金の50%ずつを投資することになります。
市原ブログによると、バックテストでは平均年率リターン15%を叩き出し、さらに、暴落前には必ず平均リターンが落ちてランキングが下がり、投資対象から外れるため、過去の暴落はすべてかわすことができていたということでした。
暴落を避けられて、機械的な投資、リターンも抜群ということで、私はこれだ!と思いました。その時点時点で最高のリターンを出している資産に全力投資するというのも、バイ・アンド・ホールドよりも積極性を感じました(その考えは今でも基本的には変わっていません)。
そこで、 早速レラティブストレングス投資を始めたのですが、ここでさらに欲が出ました(ここから失敗談?が続きます)。
当時、ひふみプラスやジェイリバイブといった国内の中小型株式ファンドが年数十%以上という抜群のリターンを出していました。国内株式のインデックスファンドは比較するとだいぶ見劣りしましたので、これを国内の中小型株式ファンドに入れ替えてみようと思ったのです。同じ資産クラスだし、より良い結果が出るのではないかと。
また、先進国株式の半分以上は米国株式であるため、それなら先進国株式ファンドをよりリターンの高い米国株式ファンドに入れ替えようと思いました。
レラティブストレングス投資なら暴落前にランキングが落ちて自然に投資対象から外れるので、このように銘柄を別のものに入れ替えてもリスクは変わらないとも考えました。
そして、私はモーニングスターのデータなどを参考にしながら、年100%のリターンという最高のパフォーマンスを発揮していた国内中小型株式ファンドと米国株式ファンドに手持ち資金を半分ずつ投資したのです。
以下、次回に続きます。
※投資は自己責任でお願いします。
私がバランスファンドを選んだ理由2
こんにちは。HIROBUNです。
今回は、私がバランスファンドを選んだ理由の続きです。
前回、資産クラス別のインデックスファンドでは、年によってリターンの順位が異なるため、結局何に投資すればよいか分からないと書きました。
しかし、多くの投信ブロガーのみなさんのお考えは違うようです。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」結果
1 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
2 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
4 楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
5 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
6 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
7 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)※1
8 eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)
9 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
10 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
11 ひふみ投信
12 野村つみたて外国株投信
13 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
14 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)※1
15 結い 2101
16 バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)※1
17 iFree S&P 500インデックス
18 eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
19 農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド
20 コモンズ30ファンド
20 SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))
なんと、5位と6位に入ったバランスファンドを除いて、すべて株式ファンドです。それも米国を始めとする外国株式ファンドが圧倒的です。
やはりこれは、期待リターンが一番高い資産クラスは株式クラスであり、その中でも米国株式が圧倒的であることを、投信ブロガーはよく知っているためだと思います。
ここでもう一度資産クラス別ファンドの基準価額変動率の推移をグラフで見てみます。
1番人気のeMAXIS Slim先進国株式インデックスでさえ、2018年9月から12月にかけて、20%近くも下落し、10か月経っても回復していません。そう、株式は投資信託になっても、それが米国株式を中心とする先進国株式であっても、暴落するときは暴落するのです。
私は、それ以前にも個別株の経験が少しあったため、とにかく暴落を避けたいという気持ちが強くありました。
それと、システムトレードについて検討したことがあったため、機械的な投資法にあこがれのような気持ちがありました。
そして、少しまとまった金額だったため、積立投資ではなく一括投資でいけないかと考えていました。
また、すでにバランスファンドの存在は知っていましたが、リスクは低いがリターンも低く、いかにも小心なイメージがあったこと、投信ブロガーの中では決して主流?ではないこと、また、バランスファンドを否定する高名な評論家もいらっしゃったことから、そのときは食指が動きませんでした。
そんなときにあるシステムトレードをやっている方がブログで紹介していた投資法が、知る人ぞ知るレラティブストレングス投資でした。
以下、次回に続きます。
※投資は自己責任でお願いします。
私がバランスファンドを選んだ理由
こんにちは。HIROBUNです。
今回から、私がバランスファンドを選んだ理由を失敗談とともに書いていこうと思います。
まず、次のグラフをご覧ください。
これは、代表的な8資産である国内株、先進国株、新興国株、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートからなるインデックスファンドの1年間の基準価額変動率の推移です。
今一番伸びている資産クラスは何でしょうか。一目瞭然、国内リートですね。
では、次に同じデータをシャープレシオとリターンの表で示してみます。
グラフでも見たとおり、国内リートがシャープレシオ、リターンとも圧倒的です。特にリターンは心配になるくらいの高さです。プチバブルでしょうか。
しかし、リターンで2位の先進国リートはシャープレシオでは4位に後退します。よく見ると、先進国リートは標準偏差が国内リートの倍近くあり、2018年12月に大きく下がっています。
また、好調な米国株を68%含む先進国株も、シャープレシオは6位、リターンも特筆すべきものとはなっていません。そしてこちらも標準偏差が先進国リート以上に高く、皆さんご存知の通り、2018年12月に大きく下げました。
一方、無リスク資産として、主に株式ファンドのリスク低減のために買われる国内債券のファンドが、リターンは高いとは言えませんが、シャープレシオはかなり高かったりします。標準偏差は先進国リートのなんと10分の1に過ぎません。
では、やっぱり国内リートを買えばよいのでしょうか。
次に、1年前の同じファンドのグラフをご覧ください。
1年前は、国内リートは資産クラス別では3位。悪くはありませんでしたが、1位は先進国株、2位は国内株でした。
次にやはり同じデータをシャープレシオとリターンの表で示してみます。
シャープレシオではやはり先進国株と国内株がわずかに国内リートを上回っていました。しかし、標準偏差では国内リートのほうが先進国株や国内株を下回っています。
何が言いたいかというと、毎年、どの資産クラスのリターンが一番良いかは分からないということです。
では、私達投資家は、いったいどうすれば一番良い結果を得られる可能性が高いのでしょうか。
以下、次回に続きます。
※投資は自己責任でお願いします。
なぜ、野村インデックスF・内外7資産バランス・H型なのか
こんにちは。HIROBUNです。
さて、バランスファンドはよく初心者におすすめとされます。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
初心者向けというと、経験者向けよりも儲からず、いずれは経験者向けのファンドに買い換えるというイメージがあります。
実際には、バランスファンドには経験者ほど注目すべき、積極的なメリットがあると私は考えます。
そのことについてはこれから追々書いていきますが、今回は、バランスファンドのメリットはすでにご存知であることを前提として書きます。
バランスファンドが良いことが分かっていても、バランスファンドには次のようにいろいろな銘柄があります。例えば、代表的なところを挙げると次のようになります。
1 SBI資産設計オープン(資産成長型)
2 野村6資産均等バランス
3 野村インデックスF・内外7資産バランス・H型
4 eMAXISSlimバランス(8資産均等型)
5 iFree8資産バランス
6 セゾンバンガード・グローバルバランスF
7 世界経済インデックスF
8 SMTインデックスバランス・オープン
この中で、投信ブロガーに人気なのは4と6です。
特に4のeMAXISSlimバランス(8資産均等型)は、信託報酬率がバランスファンドの中で最も低いことから、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で5位になるなど、虫とり小僧さんを始めとする多くの投信ブロガーさんが推奨しています。
しかし、私は3の野村インデックスF・内外7資産バランス・H型(以下、野村7資産)を選びました。
その理由を次にグラフと表で示します。
上のグラフは、1年前の各バランスファンドの基準額を100とした場合の変動率の推移を表したものです。
2019年5月以降、野村7資産が上昇率1位となっています。
しかし、野村7資産を選んだ理由はこれだけではありません。
次に示すとおり、野村7資産は年間標準偏差(=リスク)が小さい割に、リターンが大きく、ファンドの効率性を表すシャープレシオ※が高いのです(※以下に示す計算結果は、数字の正確性を保証するものではありません)。
ただし、シャープレシオはリスクが高くてもそれ以上にリターンが高ければ、やはり高くなるため、ハイリスク・ハイリターンのファンドを投資対象から排除する目的には使えません。
その点、野村7資産は、上記の8ファンドの中では年間標準偏差が最も低くなっています。
このことは、上記のグラフからも見て取れます。グラフの山が低く、谷が浅い(=なだらかな)ほど標準偏差は低いことになります。
そして、これは1年前も同様でした。
野村7資産は年間リターンではやや劣ったものの、やはりシャープレシオは1位、そして年間標準偏差は最低でした(野村6資産均等バランスは2017年9月設定のため計算ができませんでした)。
以上から、私は野村7資産はバランスファンドの中で最もリスクが低く、安心して投資できるファンドであると考えました。
投資信託を選ぶなら、シャープレシオが高く、かつ、標準偏差ができるだけ低いものを選ぶのが良いと思います。もちろんリターンが高いことも重要ですが、リターンは水物ですから。
実際に現在投資している感想ですが、下落するときは他のバランスファンドの半分くらいの印象なのに、上昇するときは他のバランスファンドに勝るとも劣らず、そのメリットは少々高い信託報酬率を補って余りあると感じています。
これは、野村7資産の特徴である新興国株を含まず、かつ、海外資産にすべて為替ヘッジが付いていることが効いていると考えています。
次回からは、バランスファンドを選んだ理由について書いていこうと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
投資信託についての結論から
はじめまして。
HIROBUNと申します。
初めてブログを書きます。慣れるまで読みにくいと思いますが、どうかご容赦ください。
実は、ブログで提供させていただく情報には少し自信があります。読み進めていただければ、同種のブログで同様の情報はこれまであまり提供されていなかったことがおわかりになると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、テーマですが、表題のとおり投資信託についての私の結論です。
今、老後2000万円問題が話題になっていますが、政治家もマスコミも騒いでいるばかりで、不安や焦りを感じている方も多いと思います。
でも、どうすればよいかは報道されていないですし、正直勉強しないとわかりません。そして、勉強しないと騙されたり、失敗したりする確率が非常に高いです。
その点、色々な投資ブロガー(特にインデックス投資ブロガー)の皆様が有用な投資信託について記事にしており、私も、大変参考にさせていただいております(が、そういったブログに辿り着くにも、実は結構勉強が必要だったりします)。
ただし、当たり前のことですが、すべてのブロガーさんが同じ投資信託を推奨しているわけではありません。
先進国株式を一押しのブロガーさんもいれば、全世界株式を推すブロガーさん、米国株式を推すブロガーさん、そして、株式、債権、リートからなるバランス型を推すブロガーさんもいます(皆さん大先達の方ばかりで恐縮ですが)。
で、それぞれ推奨する理由に一理も二理もあるので悩むんですよね。
ここは最強の米国株に集中するべきとか、いやいや、米国だけいつまでも景気が良いとは限らないので全世界の株を買うべきとか、株式だけではリスク管理ができないとか、リスクは無リスク資産である現金や国債とのバランスで管理すればよいとか…。
そこで、私がたどり着いた結論から申し上げると「バランス型投資信託(野村インデックスF・内外7資産バランス・H型)への一括投資+積立投資」です。
次回から、その結論に至った理由について書こうと思います。
※投資は自己責任でお願いします。