HIROBUNが投資信託を比較するブログ

グラフと表による「見える化」を通じて、投資信託を比較します。そして、優れたバランスファンドにより、すべての方にストレスなしの真のほったらかし投資を!

バランスファンドを比較してみる(野村6資産均等バランス編)

こんにちは。HIROBUNです。

当ブログを訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、9月2日の基準価額が出たことにより、8月分のリターンが計算できましたので、バランスファンドの比較の2回目として、野村6資産均等バランス(以下、野村6資産)を比較してみます。

ちなみに、1回目は(パフォーマンス1位でしたので…)野村インデックスF・内外7資産バランス・H型(野村7資産)でした。後段で、信託報酬と為替ヘッジに関する私の考えも書かせていただいておりますので、よろしければどうぞお読みください。

まず、ファンドの特色です。

国内及び外国の各債券、国内及び外国の各株式、国内及び外国の各不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とする。6本のマザーファンドへの投資比率は、各6分の1を基本とし、原則として毎月、リバランスを行い、合成指数に連動する投資成果を目指す。主として「つみたて投資」(定期的に継続して投資すること)によって取得される資金の運用を行う。原則、為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。(引用元:モーニングスター

つみたてNISA専用ファンドです。つみたてNISA口座を開設済のお客様のみがご契約(投信積立によるお買付)いただけます。(引用元:野村アセットマネジメント

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(画像元:野村アセットマネジメント

アセット・アロケーション( 資産配分)は株式と債券とリート(不動産)の割合が、ちょうど3分の1ずつとなっています。これは、基本的に野村7資産と同じですね。違うのは、債券に新興国債券が含まれていないことと、為替ヘッジがないことです。

次に、グラフです。

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(出典:Yahoo!ファイナンス

黄緑色の線が野村6資産です。7月の落ち込みは野村7資産に次いで小さく、アセット・アロケーションが他のバランスファンドよりも適切であることが推測できます。野村7資産のほうが落ち込みが小さかったのは、野村7資産の為替ヘッジの効果(円高でも外国資産が下落しなかった)と考えられます。

最後に表です。

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(出典:Yahoo!ファイナンス

上記8つのバランスファンドの中では、年間リターン、年間標準偏差ともに、野村7資産に次ぐ2位、当然、シャープレシオも2位となっています。信託報酬は野村7資産の半分以下と安く、全体的にこれといった欠点の見当たらない優良なバランスファンドと言えます。

しかし、野村7資産と比べるとパフォーマンスの点で私には物足りなく、投資対象とはなりませんでした。純資産が66億円あるのはさすがですが、今後の純資産の伸びについては、つみたてNISA専用ファンドであることがデメリットとなるかもしれません

通常の比較は以上ですが、これだけだと少し寂しいので、ライバルであるニッセイ・インデックスバランスF(6資産均等)(以下、ニッセイ6資産)と比較してみます。

まず、グラフです。

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(出典:Yahoo!ファイナンス

野村6資産のすぐ下の青い線がニッセイ6資産です。野村6資産のほうが上ですが、ほとんど差がないように見えますね。

次に表です。

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(出典:Yahoo!ファイナンス

やはり、野村6資産のほうがニッセイ6資産よりも、若干ですがパフォーマンスが上でした。これは、ニッセイ6資産の純資産の規模がまだ小さい(約4億円)ことが影響しているのかもしれません。また、販売会社の数も、野村6資産は15社ですが、ニッセイ6資産は8社しかありません(それにしても、信託報酬の安いファンドは、全般的に販売会社の数が少ないですね。販売会社が少ないから売れないのか、売れないから販売会社が少ないのか、売る気がない(儲からない)から販売会社が少ないのか、どれなんでしょうか?)。

余談ですが、基準価額データを取得するサイトを変更したため、最新データとしてはその月の最初のデータしか取得できないと思っていましたが、勘違いだったようです。上記のグラフと表では、その月の最新データが取得できています。

今回はここまでです。ではまた。

※投資は自己責任でお願いします。