HIROBUNが投資信託を比較するブログ

グラフと表による「見える化」を通じて、投資信託を比較します。そして、優れたバランスファンドにより、すべての方にストレスなしの真のほったらかし投資を!

投資信託をどう買えばよいのか(入口戦略)2

こんにちは。HIROBUNです。

いつも当ブログをご訪問くださり、ありがとうございます。

ブログを書く生活も1か月が過ぎ、だんだん慣れてきた気がします。

ちなみに、私は物事を続けるコツは習慣化と、もう1つは忘却だと考えています。

毎日やらないと気持ちが悪い→毎日ほとんど意識せずにやる(ここまで習慣)→知らないうちにやっていた→やっていたこと自体を忘れた(ここまで忘却)。投資もブログも忘却まで行けば最強ですね(笑)。

今回は、以前書いた投資信託をどう買えばよいのか(入口戦略)の2回めです。と言っても、内容的には続きというよりは、実際の投資に至る前の方針的な話です。

それでは、早速書いていきます。

まず、当たり前の話ですが、投資用の資金がすでにあるか、今はないとしても、これから準備することができることが必要です。

すでに投資用の資金がある場合は、今回は特に新たに書くことはありません。上記記事のやり方で投資信託等を買っていただければよいだけです。

今回、私が書こうとしているのは、今は投資用資金がない場合に、投資資金をどのように準備して投資に回していくのかという話です。

さて、皆さんは、本多静六という方が書いた「私の財産告白」という本をご存知でしょうか。この本は、インデックス投資家のバイブル的な本の1つですが、この本では同氏の特徴的な貯蓄法と投資法が紹介されています。本多氏はこの方法により、大学教授の身でありながら、億万長者になりました。

結論を先に書くと、私の文章を読むよりも、上記の本多静六氏の本を読んでくださいということになってしまうのですが、それでは今回のブログが終わってしまうので、このまま続けます(笑)。

よく、投資は余裕資金でやるようにと言われます。これは、投資にはリスクがあるため、仮になくなってしまっても大丈夫な資金でやるようにとの戒めですが、普通の人にとって余裕資金なんて、そんなにないですよね。仮にお金が余ったことがあったとしても、将来のためにいろいろ貯めておかなければならないわけで、それを余裕資金とは言わないです。

では、上記の本多氏に余裕資金があったのかというと、大学教授とは言え、あくまでも勤め人としての給料しかもらっておらず、それで結構な人数の一家を養わなければならなかったため、実は決して家計に余裕があったわけではありませんでした。

ではどうしたかというと、氏は給与の4分の1を天引きで貯金し、最初からこの分の給与がなかったものとして、残りの給与で生活したんですね。

当然、生活はかなり苦しかったわけですが、それは一時的なものと考えてなんとか耐え忍び、貯金をだんだん増やして、増やした後は今度はそれを株や不動産などの有利な投資対象に投資し、配当を得るようにしていったわけです。

その間もずっと給与の4分の1の天引き貯金は続けるわけですが、いつしか、天引きした貯金の額よりも、投資対象からの配当金が上回るようになり、生活も楽になり、資産家となっていったというわけです。

ちなみに私がこの本を読んだのは、それほど前の話ではなく、読んだときは、「なるほどすごい人がいたものだ、投資家の鑑とはまさにこういう人のことだ」などとは思いましたが、自分に置き換えて考えてみた場合は、まさに手遅れの状況でした(笑)。

でも、これから投資を始めようという、特に若い方には考え方の参考になる本だと思いますので一読をおすすめします。少し前にトマ・ピケティもベストセラーとなった「21世紀の資本」(私は漫画で読みましたが)で、資本からの収益率は、歴史上、常に労働からの収益率を上回ると書いていますが、本多氏もそれを経験的に理解していたのでしょう。

で、具体の方法ですが、まず、本多氏のように給与の一部を、生活資金とは別の銀行口座で天引き貯蓄しましょう。その割合ですが、本多氏のように給与の4分の1というのがひとつの目安になるとは思います。

しかし、読んでくださっている方が、仮にまだ親元から通勤している新入社員かそれに近い方だとしたら、ぜひおすすめしたい方法があります。

それは、親元にいて生活費がかからないうちに、手元にないと困るお金を除いた、給料の全額を天引き貯蓄し、それを速やかに自分が信用できる投資信託の積立投資に充てる方法です。

金額は大きければ大きいほど、時期は早ければ早いほど有利です。以下に書くように、投資資金が貯まるのを待っている必要は全くありません。

単純な例をあげます。

毎年100万円ずつ年間リターン5%の投資信託を買ったとします。

1年目のリターンは100万円✕5%で5万円、

2年目のリターンは(100万円+5万円+100万円)✕5%で102,500円、

3年目のリターンは(100万円+5万円+100万円+102,500円+100万円)✕5%で157,625円です。

3年間の投資した金額とリターンの合計は、3,310,125円になります。リターンは5%だったはずが、3年間で10%以上増えています。これが有名な複利の効果です。

一方、3年間で300万円貯まるのを待って、同じ年間リターン5%の投資信託を買った場合のリターンは、300万円✕5%で15万円にしかなりません。

1年目から投資を始めた場合との差は、たった2年の差で160,125円にもなります。

もちろん、これは分かりやすくするための例であって、実際には1年も待つ必要はありません。最初の1か月目から(100万円を12で割った)83,333円をどんどん投資していけば良いのです。

このように投資用資金は、できるだけ早く、それもできるだけ大きい金額をどんどん市場に投入して運用していくことが肝心であり、その時期を遅らせることは、本来得られるはずだった利益を失うこと(機会損失)につながります(こういうことを、もっと昔に誰かが私に教えてくれていたらなーなんて、つい考えてしまいますね)。

以上、繰り返しになりますが、(安定した給与があること、親元から通勤している若い方であることなどが前提ですが)もしそれが可能な状況であれば、天引き貯蓄等を利用して、信用できる投資信託(※優良なバランスファンドなど)に全力で積立投資し、早期に配当の原資となる投資元本を極大化させ、長期間にわたって複利の効果を享受することがベストの方法であると(自分はできませんでしたが)考えます。親がこのことを理解していれば、実家にお金を入れる必要もありません(まあ、このへんは各家庭の状況によりますが…)。

仮に現金が必要になっても、そのときは投資信託の一部を売却すればよいだけです。

少し極端でしょうか?

でも、自分の子どもにはぜひ勧めたいと思っている方法なんですよねー。

今回はここまでです。それではまた。

※投資は自己責任でお願いします。