【意外な?伏兵】野村インデックスF・米国株式配当貴族・H型を比較してみる
こんにちは。HIROBUNです。
いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
さて、今、投信ブロガーの間で、今年の9月にSBI証券から発売されるSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが大変話題になっています。
その理由の1つは、何と言ってもその信託報酬の安さです。
<SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 商品概要(抜粋)>
S&P500をベンチマークとする投資信託で、現在、信託報酬が最も安いのは、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の0.162%ですが、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、これを大きく下回る0.09264%程度を想定しています。三菱UFJ国際投信株式会社が、果たしてこれに追随してくるのか非常に注目されているところです。
そこで、今回は上記ファンドの発売を記念して、と言っても上記ファンドはまだ比較できないので、そのライバルとなる野村インデックスF・米国株式配当貴族・H型と同ファンドの為替ヘッジなし、既存のS&P500連動ファンド、そのほかの主要な米国株式ファンドを比較してみました。
まず、野村インデックスF・米国株式配当貴族・H型の特色です。
米国の株式を実質的な主要投資対象とし、S&P500配当貴族指数(配当込み・円ヘッジ)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。株式の実質組入比率は、原則として高位を基本とする。効率的な運用を行うため、上場投資信託証券(ETF)を実質的に活用する場合がある。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジにより為替変動リスクの低減を図る。ファミリーファンド方式で運用。4月決算。(引用元:モーニングスター)
続いてグラフです。
1本(水色)、極端に下落しているのは、DIAM厳選米国株式ファンドです。
その他のファンドは、上の2本(紺色と薄い水色)が野村インデックスF・米国株式配当貴族(為替ヘッジありとなし)です。
その下は、eMAXISSlim米国株式(S&P500)(赤色)とiFreeS&P500インデックス(黄緑色)がほぼ同じ動きで線が重なり、農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500(オレンジ色)がこれを極めてわずかに下回っており、さらに楽天・全米株式インデックス・ファンド(焦げ茶色)、フィデリティ・米国株式ファンドB(資産成長型・H無)(紫色)の順に続いています。
最後に表です。
グラフでも見ましたが、意外なことに、為替ヘッジありの野村インデックスF・米国株式配当貴族・H型が、年間標準偏差が最も低く、また、年間リターンが信託報酬を抜いた場合でも最も高く、その結果、シャープレシオが最も高いという結果になりました。そして、これに続いたのが、為替ヘッジなしの野村インデックスF・米国株式配当貴族でした。上記8本のファンドのうち、年間リターンがプラスだったのは、この2本だけでした。
これから発売されるSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドがこの中に入ったとしても、当然ですが結果は同じでしょう。
私は、米国株投資には詳しくありませんが、バフェットが推奨するS&P500などに連動するETFに投資する方法のほかに、高配当の個別株に投資し、その配当金をさらに再投資する方法(いわゆるシーゲル流)があり、それが長期的にはベストの投資法であると主張される方々がいることは承知しています。
野村インデックスF・米国株式配当貴族は、その名前からして後者の方法の効果が出ているのかもしれません(すみません。よく調べてないです…汗)。そして、為替ヘッジありのほうが、為替変動の影響を受けないために、その効果がよりはっきりと出ているのではないでしょうか。
正直言って、私はバランスファンド派ですし、リスクが高いので株式ファンド単体には投資したいと思いませんが、もしどうしても投資しなければならない場合は、よく考えた上でS&P500インデックスファンドではなく、野村インデックスF・米国株式配当貴族・H型を選ぶような気がします。
皆さんでしたら、これらのうちのどのファンドに投資しますか?
今回はここまでです。ではまた。
※投資は自己責任でお願いします。