HIROBUNが投資信託を比較するブログ

グラフと表による「見える化」を通じて、投資信託を比較します。そして、優れたバランスファンドにより、すべての方にストレスなしの真のほったらかし投資を!

バランスファンドはどうして「初心者向け」なのか

こんにちは。HIROBUNです。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

世界的な株の下落も、いったん収まったようで何よりです。

少し他人事のような書き方になってしまって恐縮ですが、野村7資産全力投資の私も影響を受けております。なんと含み益が半分以下になってしまいましたとさ。

ということで、今回は、バランスファンドはどうして「初心者向け」なのか、投信ブロガーの主流にならないのか等について書いてみたいと思います(今回は私個人の偏見や悪意が多分に含まれておりますことをお許しください)。

初心者向けとされる理由

<リスクが低いが、リターンも低い>

これは一番わかり易いですね。リスクが低い、だから初心者にも勧めやすい。しかし、リスクが低いことの裏返しとしてリターンが低いため、より儲けたい、儲けることができる中級者以上には勧めにくいということですね。

でも、中級者だってリスクが低いに越したことはないので、私は上記が必ずしも正しいとは思いませんが。まあ、一番普通の理由でしょうね。

<投資、経済の勉強にならない>

これは意識の高い投信ブロガーの方が書いていたのを読んだことがあります。

確かに、全部入りのバランスファンドの基準価額は、バランスファンドに含まれている資産クラス別ファンドの基準価額の合成になりますから、自分で意識しない限り、株は今高いのか安いのか、それはなぜなのかといったところまで意識が向かなくなる可能性はあります。そうすると、最悪いつまでも初心者のままということになります。

私もバランスファンドも、本当は投資や経済の基本が分かった上で買うのがベターであるとは思っています。

<投資の成果は努力の結果であるべき>

世の中に投資に心血を注いでいる方は大勢いらっしゃるわけです。膨大な時間と労力をかけて、株式や投信、ETF等を研究し、それなりの成果を出している投資家にとっては、バランスファンドを買うだけの投資家は、永遠に投資の初心者なのかもしれません。

投信ブロガーの主流にならない理由

<自分のポートフォリオのほうが優秀>

<不要な資産クラスが含まれている>

<米国株式ファンドしかいらない>

これらは基本的には同じことを言っているわけで、要するに証券会社が作ったバランスファンドのポートフォリオは信用するに値しない、自分の見立てのほうが優れているということでしょう。特に知識も経験もあるベテラン投信ブロガーにそういう方が多いような気がします。所詮、証券会社のファンドマネージャーは自分のお金では勝負していないでしょう?といったところなのかもしれません。

でも、そう書いている投信ブロガーの方も、実は自分のポートフォリオは既存のバランスファンドに勝てないかもしれないとの本音を書かれていたりもします。

<ヒマすぎる>

<何もイベントがないため、ブログに書きにくい>

<何の知識もいらないため、ブログに書きにくい>

自分で書いていて、ああ書いちゃったという感じです。

そうなんです、株が上がっても下がっても勝手にリバランスされるだけなので、やることが本当にないんです。だから、投資を趣味にしたくない人や面倒だと思う人には最高だと思います(私も面倒くさくないのが一番です)。

また、ブログでも「バランスファンドを買いましょう」で終わってしまうため、何もウンチクを披露できません。でも、だからといって、ブログで初心者に投資信託を紹介するときに、まるでバランスファンドというものが存在しないかのようにスルーするのはどうかと思いますね。私がこのブログを始めた理由の1つ目はそこにあります。

その他の理由

ここは少し視点を変えて、証券会社や投資顧問会社の立場から推測してみます。

<売買手数料や信託報酬で儲けられない>

バランスファンドは売買手数料が無料だったり、信託報酬も非常に安かったりします。なので、証券会社としては、あくまでも投資の呼び水程度に使ってもらい、その後はできるだけ早い時期に卒業して欲しいはずです。そして、よりリスクと信託報酬の高いアクティブ型投資信託に移行し、さらには個別株に移行して欲しいのでしょうね。

だから、今回の老後2000万円問題の際も、証券業界からインデックスファンドやバランスファンドを解決策として提示する動きは、残念ながらまったくなかったですね。私がこのブログを始めた理由の2つ目はそこにあります。

<投資はもっと難しいものでないと困る>

私も詳しくはないですが、高い手数料をとって、“特別で高度な投資環境”を提供することを謳う証券会社や投資コンサルタント会社があります。

そういったサービスは当然インデックスに基づくものではなく、専門家が提供するアクティブなサービスになります。

そして、そういうサービスを提供する側にとっては、低廉なインデックスファンドやバランスファンドというのは不都合な真実であり、商売の邪魔になりますので、あえてスルーするのでしょう。

そして、証券会社や投資顧問会社を監督する金融庁も、広告を出してもらうマスコミも、上記のような業界の意向を無視するわけにはいかないのでしょう。

みんな不安がっているのだから、然るべき方がバランスファンドを買いましょうって、ちゃんと教えてあげましょうよ。そういう専門家はカン・チュンド先生くらいしかいらっしゃらないじゃないですか。

最後はちょっと熱くなりましたが、今回はここまでです。

それではまた。

※投資は自己責任でお願いします。